まいど!昆布水生みの親・昆布おじさん喜多條です。
【 昨日 北海道昆布事業協同組合より2018年度の北海道産昆布2月末検査総量が発表されました!】
なんと過去最低の12.774トンです。あれほど不作を叫ばれていた2017年でさえ、同時期で14.090トンでした。このままでは残量を集めても13.500トンくらいではないでしょうか!
【 歴史的な大減産です。】
稚内産利尻昆布
もちろん天然昆布ですが、大きさから見ると3等クラスかな?
日本の昆布は約95%近くが北海道産であと天然昆布が生産されているところは、青森県・岩手県・宮城県くらいで、ごく一部秋田県でも生産されているそうです。
昆布革命ブログは特に注意書きに無いときは、全て北海道産の昆布のことだと思って読んでくださいね!それともう一つ僕が書いている昆布の収穫量などの単位は全て乾燥した状態での昆布のことです。海からとったばかりの昆布を乾燥しますと約10分の1くらいになります。
【 昆布の未来は促成か!? 】
道南・大船地区での促成昆布
5月の状態で太いロープに、根っ子を挟み込んでいます。
稚内産天然利尻昆布
がに足と呼ばれる部分で、現在は廃棄されています。
第二次世界大戦以前の昆布は全て天然こんぶばかりでした。南樺太(現在のサハリン州)が日本の領土だった関係で、年間8トン以上の昆布を収穫していたという記録があります。当時の人口を考えると現在の10倍以上の昆布が食べたれていた計算になりますね!
【 幻のサハリン昆布! 】
初公開写真!!
昆布の大師匠(上山俊朗)と二人でサハリン昆布を求めて!!
1988年7月24日
戦後日本人が初めて見たサハリン昆布!
ソビエト時代
この昆布のうち3本が僕のパンツに隠されて、日本に初上陸されました!
「真昆布(まこんぶ)」・「利尻昆布」・「日高昆布」・「長昆布」は江戸時代以前にも本州に運ばれて、利用されていましたが「羅臼昆布」は大正時代に生産され始めました。
【「真昆布(まこんぶ)」・「利尻昆布」・「日高昆布」!!!】
どうぞ画像ご自由にお使いくださいね!
天然稚内産利尻昆布
少し昆布に詳しい人ならばこの昆布を喜多條清光が、画像をアップしてのいいの?と、思われるでしょう!
実は検査を受ける前に稚内産昆布を毎年天神祭に奉納していただいています。
世界一の昆布です!
平成7年産天然尾札部元揃昆布1等!!
日高上浜一等
出し・煮物にも使える万能昆布!
戦後は北海道だけで最初は4万トン近くの昆布が採れていましたが、徐々に減産になり、それを危惧した大阪・昆布屋の小倉屋山本・山本利助氏を中心にして、樺太昆布輸入再開や養殖昆布事業に取り組んでくださいました。昭和40年代の話です。
樺太昆布輸入問題は大変難しい国策との事情があり、このブログでは書き切れませんので記録に残すように今昆布ライターさんと共同で作業をしています。
【 新顔と未来型 「羅臼昆布」「長昆布」 】
釧路・昆布森産長昆布
釧路・根室昆布はこれからの日本の昆布を支えていく昆布だと思います。
100%天然昆布です。
出しに煮物に万能選手です。
天然羅臼昆布
今年は少し出回りそうですが、生産料の不安定さが心配です。
養殖羅臼昆布
食べると一番美味しい昆布です。問題は安定生産ですす!
サハリン昆布
樺太昆布輸入事業は業界を二分する騒動になり、中断していましたがどうやら今年より本格的に再開するようです。
国産養殖昆布
養殖事業(2年養殖)は順調に進み、促成昆布(1年養殖)も生み出し今後は促成昆布時代になっていくと僕は思っています!
【 輸入昆布! 】
中国昆布
自然環境や食品意識にまだまだ改善の余地があります。