まいど!昆布水生みの親・昆布おじさん喜多條です。
昆布水・「umami」を責任を持って伝えます。
関西料理界の現役伝承料理研究家・奥村彪生先生から超力作「日本料理とは何か」をいただきました。日本料理に真正面から向かい合われたこれまでに出版されたことのないテーマです。普段何となく使っている「和食」「日本食」「日本料理」の違いを的確な言葉で言い表す事は僕にはできませんでした。
以前より日本料理のルーツは中国料理にあるとか、麺料理の研究で70歳を超えられてから博士号を取得されたり、「蘇」を実際に復元された世界でも稀な料理研究家です。ご本人は「おかずや」とご自分のことを言われますが沢山おられる「料理研究家」さんとは別格の素晴らしい先生です。
時折お電話をいただき「昆布」のすごくマニアックなことをお尋ねになります。先日もご出身の和歌山県でよく食べられている「チラシ寿司」に霜地昆布が入っていたのではないか?とのお問い合わせでした。
奥村彪生先生の小さい時の記憶の片隅に霜地昆布があったそうです。霜地昆布というのは「おぼろ昆布」を削った後にできる白板昆布のもとの原料の事です。
関西で一番うでの良い職人さん・小倉屋の三田さんが削るおぼろ昆布と霜地昆布。
間違いなく40年位前までは「水晶昆布」と言って霜地昆布の切り端を和歌山ではチラシ寿司に使っていました。そのことをお伝えし現物をお送りしたお礼にくださったのがきっと「日本料理とは何か」だと思います。