まいど!昆布水生みの親・昆布おじさん喜多條です。
昆布水・「umami」を責任を持って伝えます。
7月に入ると僕が昆布の商売をしている大阪・天満界隈は天神祭一色になります。大阪天満宮を中心にして発達してきた街ですから、年に一度だけ菅原道真公が氏地を陸と水上から視察される最大の催しです。
今年4月に名誉宮司になられ寺井種伯長老(神社庁の最高位が長老です。)
町中が「○○兄ちゃん」「○○姉ちゃん」(目上に尊敬を込めた7月だけの敬語)、そして年下の者には「霧香」「かなめ」という風に呼び捨てです。ただし沢山ある天神祭の講でのことです。天神祭は多くの「講」が協力しながら日本一立派なお祭りを作り上げています。(僕たち「天満の人間」には日本一と書かせてくださいね!)
天満宮には10社以上のお社があり、白米稲荷に奉納させていただいている提灯です。
白米稲荷の後ろ側に【西区・昆布商】と彫られた立派な石の台座に、あまり立派でない牛の像があります。
僕が子供のころには無くていつの間にありましたので、きっと台座と像は違う人が違う時期に奉納したのだと思います。小説「銀二貫」にあるように当時賑わっていた昆布問屋さんの何方かが奉納したものと思いますが記録は残っていませんし、この事柄を知っているのは「こんぶぶんこ」の段野さんと僕だけかもしれませんね!
日本一早い稚内産利尻昆布奉納 稚内漁業協同組合様より
20年近く前に昆布奉拝船にご招待して以来毎年その年の最高の稚内昆布を奉納してくださっています。本来は検査協会の検査を受けてからでないと昆布を出荷してはいけないのですが、天神祭だけは特別に便宜を図っていただいています。
獅子舞がお祓いに来てくれます。
会社の中まで入り込んで踊ってくれてお祓いをしてくれます!
天神祭は毎年7月24日が宵宮(よみや)で7月25日が本宮祭ですが、獅子舞が神殿と言って各家庭を回ってくれるのは24日です。ただ24日にはほかの講(お神輿や太鼓中など)も大阪締めで挨拶に来てくださいます。もちろん喜んでご祝儀をお出しいたします。
鱧・貝割れ菜・きくらげ入り白天が天神祭の三種のたべものです。
この三種類の食べ物だけは僕が子供のころからも天神祭に日には絶対に食べていました。特に珍しいのは「きくらげ入りの白天」ですが、大阪ではさつま揚げのことを「てんぷら」といいます。衣をつけてあげる天ぷらも「てんぷら」といいますが、古くは大阪では「てんぷら」は練り物のことでした。日本中で白く仕上げるさつま揚げは大阪だけだそうです。きくらげは本当は出しを取った残りの昆布(名残り昆布)を使ったそうですが、現在はきくらげで代用しています。一部復活して名残り昆布を使っているところがあるそうです。
境内で行われる「四方固め」と呼ばれる獅子舞の最高の見せ場!尻尾を持っているのは喜多條霧香です。
「四方固め」を無事に終えた喜多條霧香!
傘踊りを踊り続ける孫の京(かなめ)さん:天神祭のときだけは肖像権がありません。
去年 僕がお世話をした宅都奉拝船のお弁当です!今年はもっとバージョンアップするそうですよ!
昨年の献立!
お楽しみの花火もタップリです!
7月24日(火曜日)は僕も会社にいますので、天神祭に来られましたら是非お顔を見せてくださいね!特に夕方4時ごろから僕の会社でしか見られない感動的なできごとがありますよ!もう一つ 朝から僕も着物姿です。25日の本宮祭は奉拝船に乗っていますので会社には居りません。