大阪は、産地ではないのに、昆布が大量に流通している理由。
江戸時代、北前船によって乾物としての昆布が大量に大阪へ運ばれてきました。
大阪には“始末”という町人文化があり、乾物の昆布を戻した時の “戻し汁” を捨てることなく、
“だし”として使い始めたのが、大阪における “昆布だし文化” の始まりです。
食の都と呼ばれる大阪で、何を食べても美味しいのは、その基本に昆布だしの深い味わい“UMAMI”があるからです。
UMAMIとは “甘味” ・ “塩味” ・ “酸味” ・ “苦味” に続く第五の味覚で、
美味しさだけではなく、健康にも大きく貢献します。
世界が和食に注目し、ユネスコが無形文化遺産として和食を登録したのは、「美味」と「健康」という、
他の食材にはない、このふたつの大きな特長が評価されたからだと言えるでしょう。