天満大阪昆布のこだわり

昆布水は発明食品です。

昆布出しの美味しさと健康機能を、どなたでも!簡単に!
普段の暮らしに取り入れることができます。

昆布水のつくり方。
①昆布を霧吹きなどで湿らせて、あらかじめ柔らかくしておきます。
②昆布10gをキッチンバサミで1mm幅に切ります。切る方向はどちらでも構いません。
③昆布水用ポットに1mm幅に切った昆布10gを入れ、水を1ℓ注ぎます。
④冷蔵庫に3時間おいておけば、昆布のUMAMIが出た「昆布水」ができあがります。

●残った昆布はタレや具に。
昆布水をとった後の昆布も栄養たっぷり。
和え物や炒め物はもちろん、オリーブオイルやしょうゆ、酢などと和えるだけで、
美味しい昆布ダレができ上がります。

昆布水と健康。

昆布は、海のお医者さん。
数多くの健康機能が医学的にも立証されています。

●昆布は高血圧を改善します。
昆布に含まれるアルギン酸・カリウムは、塩分を体外に排出して高血圧を予防・改善する効果があります。
またアミノ酸の一種であるラミニンは、血圧を一時的に下げる効果があります。

●昆布は便秘を解消します。
昆布に含まれる水溶性食物繊維(フコイダンとアルギン酸)は、善玉菌を増やして腸内環境を整えます。
また、水分を含んで膨張し、便を柔らかくして便秘を改善する働きがあります。

●昆布は減塩・減糖・減脂します。
昆布のUMAMIは、大脳が塩味や甘味として認知します。
そのため薄味でも、おいしい!という快感が生まれ無理なく減塩・減糖・減脂できます。

●昆布は肥満を解消します。
昆布に含まれるフコキサンチンは、活発な新陳代謝を促し脂肪を効率的に燃焼させます。
また、昆布に含まれる水溶性食物繊維は胃の中で膨らんで満腹感を生み出し、過食を防止します。

●昆布は糖尿病を改善します。
昆布に含まれるフコイダンは、膵臓に作用してインスリン値を上昇させ、
腸が糖質を吸収する速度を緩やかにします。
急激な血糖値の上昇を抑えると共に、血栓を予防する効果もあります。

●昆布は脳を活性化します。
昆布に含まれるグルタミン酸とアルギン酸は、脳の働きを良くする効果があります。
特にグルタミン酸は、脳内の情報伝達を助けることから認知症の予防が期待できます。

●昆布はイライラを予防します。
昆布にたっぷり含まれているカルシウムには、脳神経の興奮を抑える効果があります。
ストレスによるイライラを予防しリラックスさせてくれます。

●昆布は肌荒れを予防します。
昆布に含まれるヨードとビタミンB2は美肌に効果があります。
特にヨードは、海藻類の中でいちばん多い含有率を誇っており、
皮膚の新陳代謝を活発にして肌荒れを予防します。

昆布のUMAMIの秘密。

甘味、塩味、苦味、酸味に次ぐ第五の味覚“ うま味 ”は、
東京帝国大学(現東京大学)理学部科学科教授・池田菊苗教授によって
1908年2月2日 早朝に発見されました。

幼少の頃から昆布のおいしさに興味を持っていた氏が、大量の昆布を煮詰めて煮汁を蒸発させ、
白い結晶に精製したものが、美味しさの秘密“ うま味(グルタミン酸) ”でした。

しかし当時は世界的には認められず、長い年月を経た後、
舌にある食べ物の味を感じる器官“ 味蕾 ”に、グルタミン酸受容体が発見されたことにより、
新しい味覚“ UMAMI ”として世界的に認められるようになりました。

そしてこの発見は、うま味を科学的に精製・抽出した
日本を代表する化学調味料の世界的大ヒットへとつながるのですが、
この“ 化学調味料 ”と、“ 昆布のUMAMI ”は、実は似て非なるものなのです。

昆布由来のUMAMIはアナログ。化学調味料はデジタル。

携帯電話の通話方式が、アナログからデジタルに移行した際の、
あの耳障りの悪さを覚えている方も多いと思います。

人の声には“ 聞こえ始めのゆらぎ ”と“ 聞き終わりの余韻 ”があります。
デジタル通話では、この“ 聞こえ始めから聞き終わり ”までの
一連の流れの中から“声”だけを切り出していたため、
非常に聞きづらく角が立った音声になっていました。(現在ではそんなことはありませんが)

人間の味覚も、これとまったく同じです。
口に入れる前の香りが醸し出す美味しさの予感。
咀嚼しながら他の食べ物と混ざり合って、何倍にもなっていく美味しさ。
そして嚥下しながら次のひと箸へと誘う余韻。
そのすべてが、天文学的な数の組み合わせで繰り広げられる。

昆布の新たな可能性1 減塩食をもっと美味しく。

昆布締めというと白身のお魚というイメージが強いですが、
昆布のUMAMIはどんなものでも美味しくします。
牛肉、豚肉、鶏肉を一度昆布締めにしてみてください。

使う昆布は安いもので充分です。
昆布で巻いて、ラップでくるんで、冷蔵庫の中で寝かせるだけ。

昆布のUMAMIがしみ込み、お肉のアミノ酸とマリアージュして美味しさは何倍にも!

調理の際には塩も胡椒も要りません。
焼くだけで、美味しい健康食ができあがります。

おすすめは、牛肉の“ 昆布で締めたまま茹で ”と豚肉の“ 昆布で締めたままカツ ”です。

締めた後の昆布も捨てずに使います。
ぜひ一度お試しください。>

昆布の新たな可能性2 美と健康に大活躍!昆布の粉末。

自然が育んだ栄養バランスを、そのバランスのまま摂取する。
それが人間の健康にとって、一番理想のバランスであるという、
“ 一物全体 ”という考え方があります。

“ 昆布パウダー(昆布の粉末) ”は、その考え方にのっとり、
] 昆布の栄養を理想のバランスで全部いただくことができる、
今注目されている新しい食べ方・新しい活用方法です。

いちばん簡単な方法は、パン、たこ焼き、天ぷらなど、
粉を使う料理に混ぜて使う方法ですが、
塩分が8%近くありますので、
総量の最大2%までを目安にお使いください。
また、油や、ヨーグルト、バターなどの乳製品にはよく溶けますので、
ドレッシングをつくれば驚くほど風味が増して美味しくなります。

・ハンドクリームに、総量の5%ほどを混ぜて使えば、
冬場の乾燥から手肌を守り、しっとりと保湿します。

・シャンプーに総量の5%ほどを混ぜて使えば髪に潤いを与えます。

・天満大阪昆布では、昆布エキス入りフェイスシートの開発にも協力しています。

昆布の新たな可能性3 病院食をもっと美味しく。

UMAMIを感じるグルタミン酸受容体は、舌の味蕾だけでなく、
胃や腸などの消化管にもあります。
美味しい!という感覚は、脳に指令を出し、胃液を活発に分泌させ、
食欲と消化機能を高めます。

このUMAMIの効果は認知症患者さんの病院食に応用されており、
ただ栄養を補給するためだけの食事から「美味しいものを食べたい!」という
能動的で意欲的な食事にかわったという例も数多く報告されています。

人を笑顔にするいちばん簡単な方法。
それは、美味しいものを食べさせてあげること。

昆布だしの風味は、日本の食文化の中で育った、すべての人のDNAに刻み込まれた美味しさの故郷。
優しい昆布の香りが鼻先をくすぐると、ほろりと頬がゆるむ。
それは命のスイッチが入った笑顔。
食べることは生きること。
だから、もっともっと美味しく生きましょう。

KAWAIIとUMAMIはとてもよく似ています。

日本発祥のカルチャー“ KAWAII ”が世界を席巻したように、
昆布の“UMAMI”が世界の料理界に新しい風を吹かせています。

和食がユネスコ世界文化遺産に認定されてから、天満大阪昆布も、
ニューヨーク、韓国、台湾、ドバイなどの国から招待を受け、
和食文化、昆布文化、新しい昆布の活用方法など、数多くのワークショップを実施してきました。

しかし“ UMAMI ”は、甘味や塩味などの味覚と違い、自由に感じ、
自由に解釈する、作り手や食べる人との相対的な味覚。
“ KAWAII ”に決まったカタチがなく、
自由なカタチでファッションやライフスタイルに取り入れられているのと同じです。

最初の頃は、正直、この微妙な味のニュアンスが、
日本人以外に理解できるのかと疑心暗鬼でした。
しかし、実際には、昆布離れ、だし文化離れが著しい日本とは違い、
初めてのものに触れる子供のような貪欲さと向上心に触れ、
昆布、そして“ UMAMI ”の無限の可能性を、こちらが教えられることになりました。

2016年、リオデジャネイロ・オリンピック、男子400メートルリレー決勝で、
日本人選手の姿が金メダリストの視界に入る今日、
昆布という新しいメソッドを手に入れた世界中の料理人たちが、
日本に追いつけ追い越せと迫ってくる息づかいが聞こえてくるようです。

昆布というバトンが世界をつなぎ美味しさと健康で世界がひとつになる。
昆布と“ UMAMI ”には、そんなパワーがあると信じています。